看護師が行える注射の種類

注射が苦手という看護師は多く、特に新人の場合に苦労することが多いようです。
看護師が行う注射の種類は、皮内注射、皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射などがあり、注射の方法によって注入する部位が異なります。
皮膚内注射は、表皮と真皮の間に注入する注射で、主にツベルクリン反応やワクチンなどで使用する注射方法です。
皮膚の間に薬剤が注入され、ぷっくりとした膨らみになれば注射成功です。
皮膚を軽く引っ張り、針の先端だけを差してゆっくりと薬剤を注入するのがコツとなります。
また、注射後は揉んだり押したりせず、そのままの状態にしておきます。
皮下注射は皮膚と筋肉の間に薬剤を注入する注射で、インスリン注射に用いられる方法です。
皮下組織を固定するために、皮膚をつまんだまま注射するのがコツです。
筋肉内注射は、筋肉に薬剤を注入する注射です。
筋肉内注射は吸収が早いため、吸収の悪い薬剤を注入する際に使用されます。
注射部位は主に三角筋や中殿筋で、皮膚と直角に針を刺すのがコツです。
静脈注射は静脈内に薬剤を注入する方法で、血流にのって薬剤が素早く体内に行き渡ります。
点滴や採血も基本的に静脈から行い、静脈注射は事前に温めるなどして注射しやすい血管を見つけるのがコツです。
そのほか、医師の指示のもとに看護師が行える注射としては動脈注射があります。
動脈は血液の流れが速いため、場合によっては大量出血となってしまうこともあります。
看護師だけの判断では行わず、必ず医師の指示のもとで行うようにしましょう。
新人看護師は特に緊張することが多いかもしれませんが、これらに考慮し注射スキルを極めることが大切です。